2014年1月
(公財)関西・大阪21世紀協会
「大阪城 魅力創造のために」提言書について
大阪城サマーフェスティバル実行委員会(委員長:堀井良殷 関西・大阪21世紀協会理事長)では、2006年から8年間にわたり大阪城および城内・西の丸庭園において夏の賑わいを創出するイベントを開催し集客に努めております。
その経験を活かし、同実行委員会を構成する団体の有志によるワーキンググループを設け、2014年から2015年にかけて開催される「大坂の陣400年」(主催:大阪の陣400年実行委員会)の成功を応援するとともに、2016年以降も市民の文化創造拠点として、さらに国際的な観光集客拠点として使い勝手のいい、利用者に優しい大阪城公園とするための方策について検討を重ねて参りました。
このほど、西の丸庭園を主な対象とした提言書がまとまり、事務局を務める関西・大阪21世紀協会から、公園管理者である大阪市へ提出いたしました。詳細は提言書()をご参照ください。
≪提言の概要≫
上記の趣旨を踏まえ、2009年より「西の丸庭園」の特設ステージを希望団体が共同で利用する『西の丸ステージウィーク』を開催してきた経験から、短期間開催ではステージ設営費用や、公園利用に関する規制への対応コストが参加団体に相当の負担となる課題の解決にむけて、以下の7項目を提言している。
- 【1】西の丸庭園に「石垣ステージ」を常設
- 周囲の環境に調和したステージを設け、毎回の設置費用を削減する。
- 【2】資材搬入等に高麗門の活用
- 大阪城公園南側の駐車場から西の丸庭園に至る現在の搬入ルートは距離も長く各種規制が多く、京橋口から高麗門(閉鎖中)を通るルートは距離が短く規制も少なく なり、既存ルートよりも搬入車の走行から大阪城公園来場者の安全性が確保できる。
- 【3】安定電源を供給するための設備の増強
- 電源容量を増やし、発電機を持込んで不足分を補っている現状を解消する。
- 【4】大手門前広場の活用
- 大手門と天守閣という最高の景観を活かすために、この場所で催しを開催する際のスタンド設置許可を求めるもの。
- 【5】異常気象時の来場者の安全確保のため、「迎賓館」の使用条件緩和
- ゲリラ豪雨、雷雨時の観客避難場所として、柔軟な活用を求めるもの。
- 【6】排水設備、トイレの整備
- 現状は排水設備がなく、イベント時の飲食ブース設営が困難なため、これを解消するもの。後者は、冠木門(西の丸庭園入口)近くに整備が望ましい。
- 【7】大阪城公園の街路灯照度アップと誘導サインの充実
- 公園全体に街路灯の照度が暗く、催しの退け時など観客誘導に危険性がある。
また、OBP側から外国人を案内する場合、多言語表示の標識が不足している等の現状を解消する。
大阪城サマーフェスティバルとは
夏期、大阪城とその周辺で開催されるイベントの実施団体が集まって「大阪城サマーフェスティバル実行委員会」を設け、「大阪城サマーフェスティバル」と称して共同で告知活動を実施し効率的な集客を実施し、自らも西の丸庭園で集客コンテンツを展開し賑わい創りに努めている。
2006年以降、本年で8回目を数え、ここ数年は7月~9月初旬の期間中、70万人以上の参加者を動員している。
≪構成団体≫ | (順不同) | |
---|---|---|
大阪商工会議所 | 毎日放送 | NHK大阪放送局 |
MIDプロパティマネジメント | 大阪府 | 大阪市 |
シアターBRAVA | 大阪城ホール | いずみホール |
大阪ビジネスパーク開発協議会 | 大阪観光コンベンション協会 | ニューオータニ |
大阪水上バス | 追手門学院 | 大阪城天守閣 |
大阪労働協会 クレオ大阪東 | 大阪国際平和センター | 大阪市音楽団 |
山本能楽堂 | 大槻能楽堂 | 関西・大阪21世紀協会 |
事務局:関西・大阪21世紀協会 TEL:06-6942-2004 |