だし:鶏ガラスープ、昆布だし、かつおだし、薄口・濃口醤油、酒、みりん、味噌など ちゃんこ鍋には決まりがなく、寄せ鍋風、ちり鍋風、水炊き風、チゲ風などどんな鍋もその範疇に含まれるとされている。 味付けは塩、醤油、みりん、味噌などに加え、キムチや唐辛子、カレー味などにすることもある。ちり鍋風ならポン酢醤油をつけて食べるが、たくさんの具の旨みがしみ出ただしごと食べることが多い。 野菜はハクサイ、ニラ、ネギ、キャベツ、モヤシ、ゴボウ、ニンジン、タマネギなどさまざま。さらに、はるさめ、豆腐、うす揚げ、しらたき、巾着、キノコ類など。とにかくたくさんの具をおいしいスープとともにいただく鍋だ。シメはごはんやうどん、中華麺を入れるがこれもさまざまである。 ルールがない鍋なので、家庭で作る具だくさん鍋をちゃんこ鍋ということもある。また、ちゃんこ鍋店は、相撲の大阪場所など大きな興行が行われる地域だけでなく、全国各地に数多くあり、人気がある鍋料理となっている。「ちゃんこ」とは力士の食事や、力士が食事をすることを指す。
他にも諸説ある。(1)と(2)のどちらの説か有力かは意見の分かれるところだが、力士の食べる食事をちゃんこと呼び、力士が食べる鍋料理を「ちゃんこ鍋」と呼ぶようになった。 相撲部屋で食べられているちゃんこ鍋は、差し入れられた野菜や魚など、その日その日にある材料を鍋にぶちこんで水やだしで煮て食べる。特に鶏ガラでとっただしは「そっぷ炊き」とよばれ、ポン酢醤油などのつけだれは使わずに食べる。また、力士の体づくりに必要なタンパク質に富む鶏肉や魚などを多く入れるのも特徴だ。 元力士やその親族、相撲界出身者などが各地にちゃんこ鍋専門店を作ったことで、各相撲部屋秘伝の鍋料理が広く一般にも食べられるようになった。大阪では創業40年を越える老舗店もある。 飲食店で提供されるちゃんこ鍋は、店ごとに秘伝のだしがあり、加える具材もシンプルなものからエビやカニなどが入る豪華なものまでさまざま。自家製のつくねや具材の下処理など専門店ならではの手の込んだ鍋料理となっている。
<主な具材> ミンチやすり身を使ったつくねを加えるのもオススメ。魚はぜひ旬のものを使いたい。 ・材料は適当な大きさに切る、下ゆでするなど食べやすいように下処理をする ・あらかじめ、たっぷりのすり白ごまをだしに加えておくとコクが出る |