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関西・大阪21世紀協会は「文化力向上」「関西・大阪のイメージ向上」「水都大阪まち育て」の三本を軸に「関西・大阪の文化力向上」を目指します

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蛸しゃぶ

分類

だし:昆布、かつお
味つけ:薄口醤油など
つけだれ:ポン酢
シメ:細うどん、雑炊

特徴

明石海峡名物のタコを使ったしゃぶしゃぶ。旬は夏で、産卵期を控えたタコは身がしまり、味もよいとされる。新鮮なタコを薄く切り、または数回切り込みを入れてから、小さめのぶつ切りにし、昆布ダシや湯にさっとくぐらせ、しゃぶしゃぶにして食す。切り目を入れたぶつ切りの場合は、ダシにくぐらせると花が開いたようになる。
完全に火が通る前に、全体が白っぽくなり身が少し縮れたところで引き上げて、ポン酢などをつけて食す。加熱しすぎると固くなるので、さっと火を通すのがポイント。プリプリとした食感が楽しめ。

北海道稚内地方の蛸しゃぶでは大きな水ダコの足を冷凍し、足に沿って長四角の薄切りにしたものを用いる。一方、兵庫県では北海道のように長四角に切ることもあるが、主に明石海峡で揚がる真ダコを使い、足を薄いそぎ切りにすることが多い。
ダシは昆布やカツオなどでとり、薄口醤油と酒で、ごく薄味に整えておき、さっと火を通し、ポン酢をつけて食べるのが主流。タコのほかは薄切りのタマネギやワカメなどを具材にする。具材はあまりたくさんの種類を用意せず、シンプルな鍋として楽しみたい。シメは細うどんや雑炊などがオススメ。
家庭で蛸しゃぶを作る場合には、できるだけ新鮮な真ダコを用意する。生きているタコがいいだろう。また、より手軽に味わうなら、近年は通信販売の蛸しゃぶセットも販売されている。明石市などでは、造りや煮物なども楽しめる蛸のフルコースを、旬の間だけ提供する旅館や飲食店がある。

歴史

日本のタコ消費量は世界中でもトップクラス。さらに、日本の中では関西地方が消費の上位を占め、日常的によくタコを食べている地域だ。それは近年に始まったことではなく、弥生時代から関西人のタコ好きは続いていると言われている。
弥生時代中期の遺跡から数千個の蛸壺が発掘され、タコを食べだしたのも関西が最初ではないかといわれている。瀬戸内海で獲れるタコがたくさん食べられてきた理由は、味のよさや数の多さだけでなく扱いやすい大きさだったことも要因の一つだったとする説もある。現在でも、播磨地方の農村では半夏生の時期に、タコを食べる習慣が残るなど、日常生活に欠かせない食材となっている。

瀬戸内海で獲れるタコは、全国的にも人気が高く、明石タコはその筆頭ともいえるほど味の良さに定評がある。蛸しゃぶがいつ頃からが食べられるようになったかは定かでないが、料理旅館の名物料理として考案されたなど、その起源については諸説ある。現在では、お取り寄せ鍋として遠方でも楽しめるが、鮮度がおいしさの決め手となる蛸しゃぶは、旬の時期に足を運んで味わいたい鍋の一つといえる。
タコには、疲労回復に効果があるとされるタウリンが豊富にふくまれており、低カロリーのヘルシー食材としても注目度が高い。暑い季節に、熱い料理を食べて、夏の疲れをいやしてくれるスタミナ鍋としてもオススメだ。

素材

<主な具材>
★真ダコ
タマネギ、ワカメ、豆腐
シメ:細うどん、雑炊
<だし>
昆布、カツオ
<味付け>
薄口醤油、酒
<つけだれ>
ポン酢

この素材に注目

真ダコ
真ダコの旬は、初夏から夏にかけた。新鮮な生のタコを手に入れよう

・ダシをとり、調味料で薄味に整える
・タコは内臓を除いて、きれいに洗い薄切り、または食べやすい大きさのぶつ切りにする
・タマネギは薄切り、他の具材は食べやすい大きさに切る
・沸かしたダシで、さっとタコ煮たらポン酢を付けて食べる
・シメは細うどんや雑炊

POINT

・タコを軽く凍らせると簡単に薄切りができる

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