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関西・大阪21世紀協会は「文化力向上」「関西・大阪のイメージ向上」「水都大阪まち育て」の三本を軸に「関西・大阪の文化力向上」を目指します

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姫路おでん

分類

だし:昆布・かつお節・醤油・みりん
つけだれ:生姜醤油
シメ:なし

特徴

「おでん」と言えば、一般的につけるのが、練り和からしが定番だが、兵庫県姫路市やその周辺地域(加古川〜相生周辺)では、生姜醤油を付けて食べる。
おでんそのものは一般的なものと同じで、昆布だしに醤油やみりんで味付けしたスープをたっぷり使って具を煮込む。家庭や飲食店によって薄味の関西風や、醤油とみりんでしっかりと濃く味付けされた関東風とどちらのタイプも混在する。とにかく、生姜醤油を付けて食べれば姫路おでんとなる。
 
具材はダイコン、卵、ごぼう天、こんにゃくなど通常のおでんと同様。姫路の名産品であるカマボコや、姫路で水揚げされるタコなども加える。
煮汁をきって、小皿に取り分けた具の上から、生姜醤油をかける場合と、あらかじめ小皿に用意した生姜醤油につけながら食べる場合がある。
生姜醤油は、濃口醤油にすりおろした生姜を好みの具合によって、適量に加えたもの。さらに、みりんや酒を加えて、一煮立ちさせたものや、飲食店によっては独自の生姜醤油を作っている場合もある。

歴史

姫路おでんの発祥時期は定かではない。
戦中・戦後の食糧難の時代に煮込みすぎて味が抜けてしまったおでんに、生姜醤油をかけるようになったという説があるが、古くは大正末期創業の飲食店で、生姜醤油味のおでんをすでに提供していたり、昭和初期にはすでに生姜醤油をつけて食べていたとも言われ、そのはじまりは定かではない。
また、たつの市(姫路市の西隣)や姫路は醤油の産地で、昭和初期まで白浜(姫路市)が生姜の産地だったため、地域の食材を使った独特な食べ方が生まれたのでは、と考える説もある。

姫路界隈では、昭和初期頃は、関東煮(かんとだき)と呼ばれた醤油で濃い味付けのおでんを食べるときに、煮汁をきってから、生姜醤油をかけて食べていた。その後、関西風の薄味おでんが登場し、上からかけるのではなく、小皿に入れた生姜醤油をつけながら食べるスタイルが生まれたようだ。

この地域において、おでんに生姜醤油をかけるという食べ方は古くからあったが、「姫路おでん」と呼ばれるようになったのはごく最近だ。姫路やその周辺地域ではあまりにも一般的な食べ方のため、注目されていなかった。それを、「姫路おでん探検隊」が2006年に「姫路おでん」と命名したという。現在では姫路のご当地グルメとして注目されている。

素材

<主な具材>
ダイコン、牛すじ、卵、シラタキ、ごぼう天、タコなど
<だし>
昆布、カツオ、酒、醤油、みりん
<つけだれ・薬味>
★生姜醤油

この素材に注目

生姜醤油をつければ、どんなおでんも姫路おでんに

・おでんを作る
・生姜醤油を作る
・皿に取り分けた具に生姜醤油をかけて(つけて)食べる

POINT

・だしの味付けはお好みで。関東風濃い味でも関西風薄味どちらでもOK

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