関西で開催される伝統芸能「能・狂言」「文楽」「歌舞伎」の魅力を紹介します。
基金事業
アーツサポート関西
イベント
動画
Webマガジン
ブランドライブラリー
賛助会員ご入会のお願い
大阪文化力ニュース
TOP
|関西伝統芸能情報
能は約600年の歴史を持ち、舞踏・劇・音楽・詩などの諸要素が交じりあった現存世界最古の舞台芸術。主人公のほとんどが幽霊で、すでに完結した人生を語ることが中心になっています。
ぎりぎりまで省略された一つの動きの中にも幾つもの内容が込められ、一見無表情な能面には幾通りもの表情が隠されています。
そして、能の舞台を音楽的側面から支えるのが『地謡』と言う斉唱団と、『囃子』という楽器演奏。
能囃子は笛、小鼓、大鼓、太鼓の四つの和楽器で構成されています。
怠け者の亭主や、口やかましい女房、悪戯ばかりしている召使など、狂言の登場人物は、そのほとんどが名もない庶民たち。
中世の庶民たちのごくありふれた日常を「笑い」を通して描き、その笑いは現代に通じるものがあります。
能と共に歩んだ長い歴史のなかで洗練された「笑いの芸術」といわれる所以です。
300年の歴史を持つ日本の誇るべき宝、人形瑠璃「文楽」。
平成15年11月7日に、ユネスコによる「世界無形遺産」として宣言されました。
太夫が語る義太夫の優れた文学性、高い音楽性・芸術性・・・太棹三味線の豪快な響き、三人で遣う人形の高度で繊細な表現力・・・また人形の頭(かしら)やかつら・衣装の持つ精緻な工芸性・・文楽は「大夫」「三味線」「人形」の三業が一体となってつくる演劇。
技術を身につけた大夫、三味線、人形の三業が緊密に協同しながらも常に緊張感を保ちつつ、観るものを圧倒します。
江戸時代初期に上方の庶民の中から生まれた日本の伝統芸能・歌舞伎。
その見所は、人気役者、演技、衣装などの色彩の美しさ、豪華な舞台や仕掛けなど、実に盛りだくさん・・・男性が女性を演じるのも大きな特色で、舞踊性が強い演劇であることから”日本のミュージカル”ともいわれます。
現在の歌舞伎俳優は、現代劇やミュージカルに出演する機会も多く、強い芸術的影響を与えています。
古典でありながら常に新しさを失わない、それが歌舞伎といえるでしょう。