福岡市民ホール開館記念　九州交響楽団特別演奏会

　2025年4月25日（金）福岡市民ホール大ホールに於いて、同年3月に新たに開業した同ホール開館記念シリーズの一環として「九州交響楽団 特別演奏会」を開催した。それにあたり福岡県が友好提携を結ぶベトナム社会主義共和国のハノイ市に拠点を置くベトナム国立交響楽団の楽団員、同楽団の音楽監督を務める日本人指揮者の本名徹次氏、ベトナム人ピアニストのグェン・ヴィエット・チュン氏を招へいし、両楽団、日本人とベトナム人音楽家の合同公演とした。多くの層、聴衆に本事業が訴求するようメインプログラムはショパン／ピアノ協奏曲 第1番、ドヴォルザーク／交響曲 第9番「新世界より」と、クラシック音楽から名曲中の名曲を採り上げた。アンコールではベトナム・バクニン省の民謡「糸紡ぎの歌」を演奏した。開演前の在福岡ベトナム総領事館総領事の挨拶や演奏後の福岡県知事から指揮者、ソリストへ花束を贈呈では、日本とベトナム、福岡とハノイの友好関係を聴衆に強く印象付けることができた。
　公演前の福岡県庁ロビーでの室内楽公演や会場ロビーでのウェルカム演奏では、コンサートホールでの合同演奏を越えて国際文化交流を深めた。会場である福岡市民ホールの協力を得て開演前の会場周辺広場にベトナム料理のキッチンカーを出店させ総合的にベトナムの文化を来場者が楽しめるように工夫をした。多くの来場者が開演前の時間にベトナムのフォーやバインミーを楽しんだ。