
2025年大阪・関西万博へ「ラジオ体操を通じた日本とブラジル・日系社会の国際交流プロジェクト」
事業報告
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日本のラジオ体操は、国内だけでなく、国外にも愛好家がおり、最もその愛好家が多いのがブラジルである。当プロジェクトは、ブラジルのSão Paulo州Indaiatuba市の日系社会でラジオ体操・スポーツを通じた国際交流を実施するというものである。当地域では、ラジオ体操の知名度が高い。
また、日本国内にいる人にも、一緒に交流をしてもらうべく、web会議システム等で、現地と日本、また、その他の国々をつないでラジオ体操を行うこととする。
開催期間 | 2025年02月01日~2025年02月05日 |
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開催地 | ブラジル São Paulo州 Indaiatuba市、吹田市 |
アクセス | |
助成決定金額 | 1,000,000 |
連絡先 | info@raji-nn.or.jp |
ホームページ |
「日本万国博覧会記念基金事業」として、2025年2月1日(土)~2月9日(日)に、ブラジルとペルーで、ラジオ体操・スポーツを通じた国際交流を実施いたしました。
弊団体代表の上羽(ラジねえ。)、TEAMSWYK代表の廣瀬氏、弊団体を支援していただいている森本氏の3名で、実際に、ブラジル及びペルーに渡航をして、主に、日系社会にて交流をいたしました。
※当初、ブラジルのみでの実施予定でしたが、ブラジルでの事業終了後に、ペルーで、日系人のスポーツ大会が開催されるとの情報を入手し、ペルーでも活動をいたしました。
現地の日系社会では、意外にも、日本とのつながりが少ないとされています。今回の事業を通じて、日本人と日系人という同じルーツを持つ者同士がつながる機会となり、意義深い国際交流になったと考えております。
以下、当プロジェクトで実施した事柄を抜粋で記します。なお、活動報告の詳細は「https://raji-nn.or.jp/south-america-report/」にてご覧いただけます。
●2月2日(日)
現地(ブラジル・インダイアツーバ)ではもちろん、それに加えて、日本に住んでいる人も国際交流をしてほしいという思いから日本国内でも国際交流イベントを開催いたしました。
インダイアツーバでは、ラジオ体操&スポーツイベントを開催いたしました。現地で、日本のスポーツや文化の発信活動をされているACENBI (Associação Cultural Esportiva Nippo Brasileira de Indaiatuba)にご協力いただきました。
午前9時前からイベント開始。まずは、web会議システムを使って、ブラジルと日本をつないでラジオ体操を通じた交流を実施しました(日本の様子は後述)。ラジオ体操という日本の伝統文化を、インダイアツーバの日系人の皆さんに発信することができました。
また、ラジオ体操のあとは、現地の皆さんとソフトボールを実施。言語の壁を超えて、みんなでハイタッチしたり声をだしたりして、子供も大人も全員で全力でスポーツを行い、笑顔あふれる時間となりました
一方、日本では、同日の午後7時から9時30分まで、ブラジルのスポーツを気軽に楽しむことのできるイベント「ブラジルフェス」を、大阪府吹田市の「e-Spark」で開催いたしました。カポエイラやフットサルを、老若男女問わず、みんなで楽しみました。
そして、最後に、web会議システムを使って、インダイアツーバの皆さんと一緒に体操をしました。時差が12時間ということで夜開催となりましたが、多くの方にご参加いただきました。
●2月4日
ブラジルにおいて日本のラジオ体操の発祥の地ともいわれるリベルダージラジオ体操会に参加をするとともに、ブラジルラジオ体操連盟指導員の皆さんとラジオ体操を行いました。
日本では、各地で、ラジオ体操会が開催されていますが、ブラジルでも各地でラジオ体操会が開催されているとのことです。その数、何と、47か所。その一つが、リベルダージです。実は、リベルダージは、ブラジルにおけるラジオ体操の発祥地。
午前6時半より開始。ストレッチ・中国の体操・モーニングストレッチング・みんなの体操・ラジオ体操第1・第2を実施いたしました。ブラジルにおいても日本と同じようなラジオ体操会の文化があることには驚かされました。毎日、熱心に体操会を運営されている皆さま方に感謝です。
その後、午前9時30分からは、ブラジルラジオ体操連盟の指導者の皆さまとラジオ体操を行いました。ブラジルラジオ体操連盟の会員は約1万人、そのうち指導者は約60人です。今回は、指導者の皆さまにお越しいただきました。
ブラジルラジオ体操連盟の前会長・木下先生よりご挨拶をいただいた後、「ラジねえ。」が登壇し、自己紹介とラジオ体操の魅力や効果など説明。
その後は、実技指導。ラジオ体操第1・第2のポイントを解説し、最後は、通しで、ラジオ体操を行いました。なお、ブラジルラジオ体操連盟の山本先生に通訳をしていただきました。ありがとうございました。
質疑応答も受け付けましたが、非常に高度なご質問がいくつも飛び交い、ブラジルラジオ体操連盟の指導者のラジオ体操に対する関心が非常に高いことには驚かされました。
日本だけでなくブラジルにおいても、日本のラジオ体操が、後世へと引き継がれていかれるよう、これからも、当方としても貢献していきたいと思います。
●2月7日
日経国際スポーツ親善大会(Confraternidad Deportiva Internacional Nikkei, CONFRA)に参加をして開会式にてラジオ体操を実施いたしました。
コンフラは、各国が持ち回りで実施をすることになっていて、今年は、ペルーのリマで実施されました(主催:AELU=ラ・ウニオン運動場協会)。南米10か国・約2万人の日系人が参加をする、非常に大きなイベントです。
開会式のプログラムの1つとして、みんなでラジオ体操を行いました。ラジオ体操の魅力や文化をMCがアナウンスをした後に、「ラジねえ。」が登場。スペイン語で自己紹介を行った後、開会式の参加者全員でラジオ体操第1を行いました。
開会式に参加をされていたのは、約5,000人。また、YouTubeでも配信がされましたので、開会式を見ていた人は、もっと多かったかもしれません。
ラジオ体操第1を実施しただけですが、会場は大いに盛り上がりました。各国の日系人の日本文化に対する愛には驚かされました。
●今後について
私たちは、今回のプロジェクトを1回きりで終わらせたくはありません。国際交流は、継続をすることが大切です。
今回のプロジェクトの反省点を活かして、今後は、より良質な国際交流を、継続的に実施をしていけたらと思っております。
なお、4月21日(月)には、当プロジェクトの次の段階として、大阪・関西万博の会場内EXPOアリーナ 「Matsuri」で「TSUNAGU」というイベントを主催し、やはり、当イベントにおいてもラジオ体操を実施する予定です。
万博のイベントにおいては、ラジオ体操を日本の伝統文化と捉え、着物や殺陣、和楽器などとともに、世界に発信いたします。
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インダイアツーバの皆様とラジオ体操
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インダイアツーバでスポーツ交流
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日本で開催したブラジルフェスでラジオ体操
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インダイアツーバの子どもたちと交流
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リベルダージラジオ体操会
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ブラジルラジオ体操連盟の皆様とラジオ体操
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ペルー味の素の皆様とラジオ体操
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コンフラの会場
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コンフラの開会式でラジオ体操
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コンフラの関係者に感謝状授与