今回は、正しい和食を世界に発信し人類の健康と長寿に貢献しようと企画しました。また、この「インターナショナル和食フォーラム」は『beyond2020プログラム』(日本文化の魅力を発信するとともに東京オリンピックが開催される2020年以降を見据えたレガシー創出のための文化プログラム)に賛同して実施したものです。
"関西・大阪文化力会議2017"を開催しました。
ユネスコ無形文化遺産に登録され、いまや世界的な広がりを見せる「和食」。海外の日本食レストランは8万9千店とこの2年間で1.6倍に増えていますが、和食というには程遠い料理も提供されています。一方、国内に目を向けると、食習慣の洋風化により伝統的な和食文化は大きく変容、さらに若者の米離れも著しく、和食の危機を唱える識者もいます。そうした中で、いま和食とは一体何なのかが問われており、もう一度、系統的に整理し、和食文化の継承や普及の方向性を見定める必要があります。そこで、人類の健康に貢献する「インターナショナル和食フォーラム(I.W.F.)」を開催し、'17食博覧会・大阪(2017年4月28日(金)~5月7日(日))とともに世界に発信しました。
【日 時】 | 2017年4月17日(月)14:00~17:50 |
【場 所】 | 大阪国際会議場 10階 会議室1003 |
【内 容】 | 基調講演、落語、パネルディスカッション、食博紹介 |
【主 催】 | 公益財団法人 関西・大阪21世紀協会 |
【協 力】 | 一般社団法人 大阪外食産業協会、食博覧会実行委員会 |
【後 援】 | 関西広域連合、大阪府、大阪市、公益財団法人大阪観光局、公益社団法人関西経済連合会、大阪商工会議所、一般社団法人関西経済同友会 |
【プログラム】
◇基調講演① |
熊倉 功夫(くまくら いさお)(一社)和食文化国民会議会長「和食の心とかたち」1943年東京生まれ、東京教育大学卒業、文学博士。筑波大学教授、国立民族学博物館教授、林原美術館館長、静岡文化芸術大学学長などを歴任。 一般社団法人和食文化国民会議会長、MIHO MUSEUM館長、国立民族学博物館名誉教授。 |
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◇基調講演② |
ダリア カワスミオヴァ 日本料理店「雅」オーナーシェフ「海外に伝えたい日本食と日本食材と日本の食文化」1981年、国際基督教大学で茶道に出会い、おもてなしが人生の教訓となる。10年間お茶事アートや懐石と精進料理を学ぶ。プラハカレル大学で西洋と東洋比較文化修士論文(1999年)、Wesley Theological Seminary(USA)で おもてなしと社会倫理修士論文(2010年)を作成。1995年プラハで日本料理店「雅」を開店。「おもてなしが芸術」をテーマにした食事会や劇場でのショーを開催。2016年第10回日本食海外普及功労者表彰受賞。 |
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◇基調講演③ |
松澤 佑次(まつざわ ゆうじ) (一財)住友病院院長「健康に貢献する和食」1967年大阪大学医学部第二内科学教室に入局、1977年米国カリフォルニア大学サンディエゴ校留学、1993年大阪大学医学部第二内科教授、2000年大阪大学医学部附属病院長、2003年大阪大学名誉教授、一般財団法人住友病院院長(現職)、国際動脈硬化学会理事長、生活習慣病の権威、「脂肪細胞の驚くべき真実」他著書多数。2006年紫綬褒章、2015年瑞宝中綬章受賞。 |
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◇落 語 |
桂 米團治(かつら よねだんじ)1978年父である桂米朝に入門、芸名 桂 小米朝、京都・東山安井金毘羅会館「桂米朝落語研究会」にて初舞台、1992年大阪府民芸術賞奨励賞受賞、2005年兵庫県芸術奨励賞受賞、2008年五代目桂米團治を襲名、京都南座を皮切りに全国各地で77回の襲名披露公演を実施、2015年尼崎市民芸術賞受賞。クラシック音楽に造詣が深く、上方落語とオペラを合体させた「おぺらくご」という新分野も確立。 |
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◇パネルディス カッション |
《テーマ》
1.和食と健康/和食の危機 |
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《パネリスト》 熊倉 功夫(くまくら いさお)池田 香織(いけだ かおり)![]() 農林水産省異分野融合共同研究「世界の健康に貢献する日本食の科学的・多面的検証」(代表 稲垣暢也)を2014年から実施。 後藤加寿子(ごとう かずこ)![]() 満田 健児(みつだ けんじ)![]() モーリス グレッグ![]() 《コーディネーター》 佐々木洋三(ささき ひろみ)![]() |
◇講 評 |
石毛 直道(いしげ なおみち)![]() |
◇'17食博覧会・ 大阪 ご案内 |
藤尾 政弘(ふじお まさひろ)![]() |
デザイン作者 紹介
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想創作家 IWACO![]() |
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※フォーラムの内容については、当協会広報誌「KANSAI*OSAKA文化力」(NO127 7月初旬発行)にてお伝えします。(http://www.osaka21.or.jp/publishing/index.html)